小さかったころ、ドリフの、お化けのコントで、夜、寝るのが怖くなったり・・・・
「アルプスの少女ハイジ」や、「フランダースの犬」、「母をたずねて三千里」・・・などを見て、涙を流したり・・・・
仮面ライダーを見て、家の外に、ショッカーとその怪人がいるような気がしたり・・・
ともすれば、井上靖先生の「しろばんば」を読んでいたら、泣けてきたり・・・
あのころは、見るものすべてが初めてのことばかり・・・毎日に変化があり、新鮮でした。
そんな激動の1日1日の繰り返し・・・だから、子供のころの1年って長く感じ、大人になってからの1年は、変化が少なくマンネリ化するために、1年が短く感じるんだと聞いたことがあったのですが
事の真偽は定かではありません・・・けど、1年が、早い
そんな私の歴史の中で、当時・・・すごいと思っていた作品・・・

「幻魔大戦」 1983年公開 平井和正氏、石ノ森章太郎氏原作 声優は古谷徹さん、小山茉美さん、江守徹さん、池田昌子さんなど・・・
声優さんだけあげても、ものすごいメンバー・・・池田昌子さんっていったら、「銀河鉄道999」のメーテルだし、古谷徹さんって言ったら限りない!!小山茉美さんのアラレちゃんだって・・・
内容は、全宇宙を滅ぼそうとする幻魔が、地球に迫ってきた・・・・地球が、とうとう、決戦の場に・・・
7人の超能力者と一人のサイボーグが、富士山上空で、幻魔をほろぼし、再び、宇宙に平和が・・・地球人と、宇宙からやってきたサイボーグが、宇宙の危機を救ったと・・・
おいおい、日本の富士山上空が・・・宇宙の中心!?
確かに、あのときには、この作品を観て超能力って、すごいと思っていた・・・・
確かに、あのときには、この作品を観て地球人って最高だと思っていた・・・・
確かに、あのときには、この作品を観て宇宙の中心が地球だと思っていた・・・・カモシレナイ!?
宇宙を舞台としたスケールの大きさと、超能力といった、私には備わっていない能力を持った人たち・・・
日々が新鮮で、感受性が豊かだったあのころ・・この作品は、私の中ではものすごく衝撃的でした・・
しかし今は、現実の中で生活している、あのころの私は、見聞を広げてしまった今の私とは明らかに違う
あのころの思い出、もう一度観たい・・・そう、思わなければよかった・・・パンドラの箱は、たまには開けない方がいい時もある
そっと、しまっておけばよかった
思い出の中なら三つだったが、パンドラの箱を開けてしまった今となっては・・・★★ 星二つ!!