2010年08月05日

もしも、隠し事のない世の中になったら・・・・ありえない

もしも、隠し事とか、秘密がない世の中になったら・・・・

もしも、たずねられたことを、すべて正直に話さなければならない世の中になったら・・・・

もちろん、核密約なんて存在しなくなる、官房機密費だって、裏金だって、賄賂だってなくなる

一瞬、クリーンな風通しのいい世の中になるだろうと思う・・・けど

生活していくうえで、必ず、どこかにひずみは出てくる・・・理性がある人間だからこそ、そんなクリーンな世界は絶対にありえない

だからこそ、むしろ、動物を見ているほうが純粋に感じる

国の舵取りだって、予算委員会が終わったって、きっと実際には、どこかで利権が絡んでいるのだろうし・・・菅さんも必死だよなぁ~

賄賂の世の中・・・表向きはないっていっても、きっと、裏ではたくさんあるんだろう!!

って考えていると、人間社会はよどんだ水たまりのように見えてくる・・・



2005年公開 「空中庭園」 豊田利晃監督 小泉今日子さん、板尾創路さん、鈴木杏さんら出演作品

「隠しごとをしない」というのが、我が家のルール・・・だから、問われたことは包み隠さず話す・・・

娘に問われ、出生決定現場・・・普通なら誕生日の10ヶ月と10日前・・・「野猿」というラブホテルで過ごしたことを話した母・絵里子(小泉今日子)・・・マナ(鈴木杏)は、そこへ行ってみたくなる・・・男友達を誘い、そこへ行き、居心地がよくなってしまう

5年もの間、性生活を拒まれている父・貴史(板尾創路)は、二人の愛人に甘えている・・・が、母は、それを問いたださない・・・

問いただしてしまったら、隠しごとになってしまうから

そして、その愛人の一人、ミーナが、弟・コウの家庭教師としてやってきた・・・もちろん、焦る父・・・

ラブホテルには、窓がない・・・との話を聞き、建築物に興味のあるコウは、行ってみたくなり、ミーナ先生に連れて行ってもらう

次第に、隠し事が多くなっていく家族・・・しかし、母の前では、そのようなそぶりは見せない

清潔で、クリーンな家族を理想とし、常に、笑顔を装っている母ではあったが、内面に抱えているものは、どろどろとしたもの

そして、どう見ても、虚像の美しい家族を家の中で演じているが、その家族が、ギクシャクに見えて仕方がない

理性と感情のある人間社会だからこそ、隠し事のない社会はありえない

この作品は、私にとっては・・・★★ 星二つ!!

それにしても、Kyon²・・・演技派の女優さんになりました  


Posted by としです at 22:39Comments(22)夜長の映画