2010年07月13日

Quality of Life・・人生で、一度も考えたことがなかった

Quality of Life (人生の質) ・・・・今までの私は、一度も目も向けなかったこと。

ホスピスの存在・・・終末期医療、今までの自分には関係ないだろうと思っていた

そして、今を生きることに精一杯の私は、人生の質、これからの将来まで、目が行き届かないのが現状・・・

今の私は、おかげで、こうやって、多くの作品と触れ合うことで、いろんな人生に出会える。

Quality of Life・・人生で、一度も考えたことがなかった

「象の背中」 2007年公開 井坂聡監督 役所広司さん、今井美樹さん主演作品

突然、末期の肺がんであり、ほかにも転移していることを宣告された・・・しかし、選んだ道は、治療ではなく、死ぬまで生きること

遺書と称して、初恋の相手や、喧嘩別れをした友人に会いに行き・・・

半年の間、家族に支えられ、ホスピスに入り、そして、家族に看取られながら、息を引き取った

この作品の中で、いくつかの印象に残った言葉が

ホスピスに入っている患者と出会い、ライターを借りたときのその患者の言葉 「ここ(ホスピス)は、昨日話していた人が、今日消えて亡くなる場所」・・・だったかな??

愛人が、見舞いに訪れたとき、奥さんはそれを承知で深く頭を下げ、見送った。後に、兄が訪れ、この愛人に分骨を願ったときの言葉 「過去のことは許せても、これからのことは許せない」

そして、「象は、自分の死を悟ったときに、群れから離れ、死に場所を探す」

でも、象ばかりではない・・・・猫だって、自分の死体を隠すといわれていますから・・・看取られて亡くなるというのは、人間ばかりだろうと・・・

順風満帆の人生を生きてきて、突然の余命の宣告・・・・唯一、兄に「死ぬのが怖い」と、自分の弱さを見せた

私だって、もし、突然同じような立場におかれたら・・・こんなに冷静ではいられない。

とりあえず今は動けて働ける・・・だから、考えたことがないのだろうとは自覚しているが・・・

やっぱり、今を生きるので精一杯で、考えられない

15年位前に劇場で観た、マイケル・キートン、ニコール・キッドマン主演の「マイ・ライフ」を思い出した

このとき一緒に行った子は、劇場を出るときに、目を腫らしていたのを思い出した作品でした

この作品は、迷わず・・・★★★ 星三つ!!



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Posted by としです at 21:42│Comments(25)夜長の映画
この記事へのコメント
象の背中にはそんな意味があったんですね

それにしても、人間の僕は看取られたいと思うし、看取りたいとも思うんですが、なんで象や猫はどっか行っちゃうのかなあ?
Posted by ダックンダックン at 2010年07月13日 23:07
自分の死に場所を探す・・・
ちょっとさみしいですね(T_T)
拙者・・・自分を考えると!!

最後!!好きな人には一緒にいてもらいたいかも(●´艸`)
Posted by 地元っ子あき地元っ子あき at 2010年07月13日 23:59
この手の作品はいろいろ見たけど
象の背中ほどグッと来るものはなかったですね。
この映画が上映された時に母親がガンでなくなったから
尚更、グッと来たかもしれないです(笑
Posted by 親方&ママちゃん at 2010年07月14日 00:36
感動作品ですね!
私も義父の時にダブります。
最初は宣告って嫌だな…と思っていましたが
今は宣告して欲しいという気持ちに…。
ちなみに愛犬でも経験があって
私が出掛けた直後に・・・。
思い出すと眼がしらがアツく…。
Posted by イツキイツキ at 2010年07月14日 07:19
私の今は、この映画の人のように最後は行きたい・・・です。
偶然にも、昨日来店されたお客様とそんな話をしたんです・・・
最後をどうしたいか?!は、ちゃんと、自分の意思を書きとめて
おくのが必要らしいですね。
何て言ったかなぁ~・・・?書店にそれようの本?日記帳みたいのがあり、
どうして欲しいのか、書き綴っておけば、その意思を尊重されるようです。
私は突然動けなくなったら、蘇生装置はして貰いたくないし、たとえば『癌』
になっても、西洋医学治療は絶対しないつもりです。。。
Posted by アルテアルテ at 2010年07月14日 12:29
健康な今は、考えられないですね^^;
最近、お亡くなりになった つかこうへいさんも
遺書を残していたみたいだし自分が残りわずかだなって
いう時って自分でわかるものなんでしょうかね。。。
Posted by たみぞう at 2010年07月14日 15:08
私もこの映画を観た時はすごく考えましたよ。
自分の最期をどうやって存在させようかって・・・
もし死の宣告をされたら恐らく冷静でいられないだろうし、暴れてしまうかも?
やっぱりその状況に自分がなってみないとわからないと思います。

この映画に関して思ったことは・・・
延長線上に死があることをわかっていながら進んでいく自分の人生を
家族にしっかり見せて、死と生というものを言葉でなく自分の存在自体で
知らしめたある意味、父親の最後の仕事!使命だと感じた映画でした。
私の中でも☆☆☆です!!
Posted by じゃすみんじゃすみん at 2010年07月14日 18:53
がんの告知はして欲しいようなして欲しくないような。。。です。
いろいろ片づけものをしていきたいので、告知をしてもらいたいですが、
あと何ヶ月。 なんて言われたら、気がちっちゃいので暮らしていけない気も^^;
としさんは、告知されたい派ですか?
Posted by メル吉メル吉 at 2010年07月14日 19:05
私の身近なにもいました。
その方は昨年亡くなってしまいましたが・・・
末期の肝臓ガンで骨にも転移し仕事は出来ず、
自殺未遂・・・ホスピスへの転院も言われた
みたいですが、最後は病院で逝かれました。

もし自分が、この先まってるのは「死」だとしたら
何をするのか?何ができるか?・・・やっぱり想像できないです。
Posted by ゴマ子 at 2010年07月14日 19:47
最近、知り合いの方の娘さんがお亡くなりになりました。

まだ22歳だったそうです。

このトシになって、そういうシーンが増えてます。

自分も、確実に死に向かってるんだなー、なんて思います。
ふだんは、考えないんですけどねえ。
だからってどーこーもしてないんですが・・・
Posted by ソバ内太郎ソバ内太郎 at 2010年07月14日 19:57
> ダックンさん

私は、本当に愛する人だったら、看取りたいです
でも、看取られたくないかなぁ~なんとなく、自分の弱い姿を見せたくないです。
動物は、そういう本能がつよいのかなぁ~なんて、思ったりもします。
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:00
> 地元っ子あきさん

自分の弱った姿・・見せたくないなぁ~って思っちゃいます。
でも、うちの子たちが先に逝く時には、しっかり看取ってあげたい
ってのは、自分勝手かなぁ~
亡くなるときに自分のなきがらを見せないってのは、悲しすぎですよね
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:02
> 親方&ママちゃんさん

邦画は、こういう作品も多いですよね
それとも、私が当たるのが、こういうのが多いのかって考えたりもします
実際に、そういうことがあると、余計に身にしみる作品ですよね
それに、誰にでもあること・・ですから
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:04
> イツキさん

感動でした・・・この作品は、見直してしまいました
宣告された後、長男にだけ、明かしていたんです
その場面がなんともいえなかったんです
犬も家族ですからね・・・私も、我慢しきれないかもしれないです
というか、考えたくないです
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:06
> アルテさん

遺書・・・ってことですね
私の場合には、財産を残す相手もいないですからねぇ~
そっと、そのときを迎えて・・・って考えちゃいます
西洋医学・・・それこそ、マイ・ライフは、そういう作品でした
人生の折り返し地点に来て、こういう作品と接すると、真剣に考えちゃいます
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:09
> たみぞうさん

自分で察することができるとき・・・それは、反対に幸せなのかもしれないですね
つかこうへいさんの遺書もすごかったですからねぇ~
私には、まねはできないです
健康だと、こういうことは、ずっと先のこと・・・って考えちゃいます
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:11
> じゃすみんさん

自暴自棄・・私も、きっとなります
冷静になれば、こういうふうに生きられるのかなぁ~なんて考えさせられました。
ほんと、いろいろ考えさせられる作品ですよね
生と死を家族に知らしめることが父親の仕事・・・そして、家族の愛を確認
確かに、そういう作品でしたね
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:15
> メル吉さん

メル吉さんが、気が小さいですかぁ~誰も信じないです!!
って、私の場合には、一人で生きていますからねぇ~
宣告されても、されなくても、どちらでもいいです
というか、毎日が宣告って感じでしょうか・・・その中で、のほほ~んと生きています。
どっちかといったら、宣告されたいかなぁ~自分の人生の期限を知りたいです。
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:17
> ゴマ子さん

私の周りでは・・・経験ないですからねぇ~
むしろ、自分が一番最初じゃないか・・・って考えることも最近はあるんです。
病院で・・・それを選択するのも、生き方ですからね
その方は、最後まで、治療に専念して、生への執着が大きかったんでしょうね
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:20
> ソバ内太郎さん

私も!!何もしていないです
でも、そろそろ、葬儀場の会員にでもなっておこうかなぁ~
って本気で考えているんです
身近でそういうこと・・・ないのが一番ですけど、経験する年代ですよね
私は、こういう作品に接しなければ、きっと考えないことです
Posted by としですとしです at 2010年07月14日 21:22
悲しくて、とっても暗くなりそうな映画ですね。 初めての死との出会いは24歳!それも最愛の母を亡くした時でした。 それまで人が死ぬなんて実感はなかった死の恐ろしさ、もう2度と母と口を聞けないのだと思ったら・・・・(今で涙が)。 以来死には誰の死でも心が痛む。 そして、今は周りに死に関わる人達が多い所為か、年齢の所為かすご~~~く病気や死には敏感です。

人間って本当に直面しないと実感しないんですよね。 多分私だけではないと思う。   

観たい映画へ入れておこう。 私もとしさんのお陰で沢山の映画を紹介してもらっています。 どんな形であれ出会いに感謝。
Posted by ロングビーチCAロングビーチCA at 2010年07月15日 04:43
こんにちは
う~ん、としですさんの場合、
心筋梗塞でポックリいくか
脳出血でポックリいくか・・・・
そんな気がするので、大丈夫ですよぉ めえ~。
Posted by ひつじろうひつじろう at 2010年07月15日 11:27
> ロングビーチCAさん

私の場合には、この板は、DVDの紹介って言うか・・・記録なんです
自分が観て、観ながら、どう考えたか・・・・
せっかく観たんだから、そういうことを記録しておこうと
邦画ばかりなのか、こういう、死に直面する作品、多いです!!
それを観て、実感です
Posted by としですとしです at 2010年07月15日 21:34
> ひつじろうさん

私の場合ぽっくり・・・・それは、幸せですよね
だって、苦しみたくはないですから!!
ひつじろうさん、ついでに、私の余命も、こっそり教えてください!!
そうしたら、いろいろ、準備できますから
Posted by としですとしです at 2010年07月15日 21:36
映画 マイライフ 最高でした。象の背中 まだ見ていないです
映画同好会
Posted by N君&村石太マン at 2010年08月11日 20:23
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